一般歯科(虫歯、歯周病)
虫歯治療
歯の再石灰化を最大限に発揮させ、
積極的に歯を削らない。初期の虫歯に関しては経過観察を行います。
歯は、自然とミネラルを取り込み表面を修復する再石灰化という能力を持っています。それを最大限に発揮できるようにブラッシングのアドバイスやフッ素の塗布を行い、積極的に歯を削ることなく長期的に安定した状態を保っていきます。
進行してしまった虫歯を
削って治していく場合
治療時に痛みがある場合は麻酔を行い、患者様の負担をできる限り減らし、
安心して治療を受けていただけるように心がけています。
痛みの少ない麻酔について
① CR(コンポジットレジン)修復
プラスチックのような材料で歯に直接詰め物をしていきます。
比較的小さな虫歯の時に行います。
メリット |
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デメリット |
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費用:1,000円程度(保険適応)
② メタルインレー クラウン
型取りをして金属で詰め物や被せ物を作り歯に付けていきます。
メリット |
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デメリット |
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費用:3,000円〜6,000円程度(保険適応)
根管治療
虫歯が大きく進行してしまった場合神経の治療が必要になってくることがあります。
歯の内部に入り込んでしまった細菌を徹底的に殺菌消毒していきます。
使用機材
エンドソニック | 超音波振動にて歯の内部を消毒、殺菌 詳細 |
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Xスマートプラス | コンピューター制御により細菌に感染した歯質の削除 詳細 |
Nd-YAGレーザー | レーザーによる歯の内部の殺菌 詳細 |
根管長測定器 | 電気抵抗により歯の根っこの長さの測定 詳細 |
歯周病治療
全身疾患と関連している歯周病は、
早期の確認と治療が大切。歯周病とは、歯周病細菌の感染により歯周組織(歯を支えている骨などの組織)を破壊していく病気です。
歯周病細菌は全ての方のお口の中に存在する細菌で、細菌と免疫のバランスが崩れていくと炎症反応を起こします。
初期の歯周病は自覚症状がない場合が多く、自覚症状が出る頃にはある程度重症化しています。そのため症状がない時期での確認や治療がとても重要になってきます。
そして歯周病の怖いところは、一度破壊されなくなってしまった組織は完全に元に戻る事はありません。また、歯周病は糖尿病や心臓疾患、脳血管疾患など様々な全身疾患と関連しています。したがって歯周病のコントロールが全身疾患のコントロールにも重要になっていきます。
歯周病の進行
歯周病の進行により歯を支える骨が破壊されます。
その結果、歯茎の腫れや揺れが出てきて最終的には歯を抜かなければいけない状態になることもあります。
歯周病治療の流れ
検査 診断 初期治療 再評価 (歯周外科治療・再生治療 再評価 )メンテナンス
()内は歯周病の進行度や再評価時の状態に応じて行います。
① 検査、診査・診断
プロ―ビング | 歯と歯茎の隙間の溝(歯周ポケット)の深さを測定していきます。 |
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口の中の汚れのチェック | プラークや歯石の付着状況を確認します。 |
レントゲン診査 | 歯槽骨(顎の骨)の状態を確認し歯周病により骨の破壊が進行しているかを確認していきます。 |
全身疾患についての問診 | 歯周病と関連のある全身疾患があるかを確認していきます。 |
以上の診査結果をもとに、診断を行い、治療計画を立てます。
② 初期治療
ブラッシング指導 | 自宅で行うセルフケアの質を高めるために、歯の磨き方などを説明していきます。 |
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スケーリング | 歯の表面の見える場所についている歯石を除去していきます。 |
SRP | 歯茎の中の見えない部分についている歯石を除去していきます。 |
修復物(被せ物・詰め物) のチェック |
被せ物や詰め物が歯にぴったり合っていないと、段差ができ、プラークや歯石が付着しやすくなります。歯周病を悪化させる原因となるこういったものは修正または新しくしていきます。 |
咬み合わせのチェック | 咬み合わせや歯の当たりのバランスが悪く、一部の歯に大きな負担がかかると歯周病が悪化することがあるため咬み合わせの調整を行います。 |
③ 歯周外科治療
基本治療でポケットが改善しない場合に行います。
歯肉を切開し、確認できる状態にして歯石などの歯周病の原因を取っていきます。
※歯周病の進行度や再評価時の状態に応じて行います。
④ 歯周組織再生治療
歯周病によって失われてしまった歯を支えるための骨を再生療法によって再生していきます。
歯を支えるための骨が再生することによって、歯周ポケットが浅くなり健康な状態を取り戻すことができます。
※歯周病の進行度や再評価時の状態に応じて行います。
⑤ 歯周病レーザー治療
歯周病の進行は歯肉に歯周病菌が感染することにより進行していきます。
レーザーを歯肉の中に当てていくことにより原因となる歯周病菌を除菌することにより安定した状態を保っていきます。
レーザーを当てた時の痛みはほとんどありません。
機器紹介(Nd-YAGレーザー)
※歯周病の進行度や再評価時の状態に応じて行います。
⑥ メンテナンス
- 問診を行い歯周組織検査(歯周ポケットの測定)、X線検査などの検査を行い、どのような状態か確認し、説明を行います。
- スケーリング(歯の表面についている歯石の除去)、TBI(ブラッシング指導)を行い、歯周病の原因となっているプラークなどの除去を行います。
- もう一度検査を行い、炎症がまだ残っている部位を確認します。
- SRP(歯周ポケット内の歯の根の部分に付着した歯石の除去)を行います。
- 必要があれば、歯周外科処置を行っていきます。